私達の住む富戸と言う村は北東から南西まで海に半円形に囲まれているので季節に回遊して来る魚に対応した漁業が行われていました。春のボラ漁もその中の一つです。そして今回も稲葉さんの力を借りて『富戸ボラ漁物語』を書きました、若い頃の漁師の経験を良く話してくれ私を助けてくれました。
弘長元年、伊豆伊東に流罪となった日蓮大聖人は、ここ蓮着寺近くの烏崎の俎岩(まないたいわ)に置き去りにされました。 そこを舟守弥三郎の小舟が通りかかり、日蓮大聖人をお救いしたのです。
 日蓮大聖人はこの地方に謫居すること一年九ヶ月、弘長三年二月二十二日、御赦免となり鎌倉へお帰りになられた。  
この話は、伊豆半島東海岸にある小さな漁村(現 伊東市 富戸)に江戸時代から引き継がれた若い衆組という組織について筆者、田畑正徳さんの体験をもとに昭和15年の過去に溯り、すぐ先に戦争の足音が迫って来た激動の時代背景の最中、村に春を告げる行事「名開き」現在の成人式にあたる元服により一人前の男と認められ、15才の春、若い衆組という組織に入団。その中での出来事を昭和15年の春から、田畑青年が軈てむかえる太平洋戦争、敗戦、戦後、民主主義、突然訪れた若い衆組の解散までを当時に振り返って頂き田畑正徳さんが小冊にしたためたものです。



伊豆高原.COM TOP